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図1. DNAワクチン開発のタイムライン
動物医学分野でのDNAワクチンは、多くの製品が感染症に関するライセンスを取得し、大きな進展を遂げています。これまでに、H5N1型インフルエンザ(ExactVac)の鶏への予防、ウエストナイル熱ウイルス(West Nile-Innovator)の馬、養殖サケの感染性造血壊死ウイルス(Apex-IHN)、そして大西洋サケのサーモンアルファウイルスサブタイプ3(Clynav)に対するDNAワクチンが承認されています。
使用法 |
ブランド名 |
種類 |
ターゲット/適応 |
承認日/国 |
会社 |
予防ワクチン |
ウエストナイル・イノベーター |
馬 |
ウエストナイルウイルス(WNV) |
2005年/アメリカ |
アメリカCDC、フォート・ドッジ・アニマル・ヘルス |
アペックス-IHN |
サケ |
感染性造血壊死ウイルス (IHNV) |
2005年/カナダ |
ノバルティス動物保健、エルアンコ |
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クライナブ |
サケ |
サーモンアルファウイルスサブタイプ3 (SAV3) |
2016年/欧州連合 |
エルアンコ |
|
ExactVac |
家禽類 |
鳥インフルエンザA (H5N1) |
2017/USA |
ヒューベファーマ |
動物モデルでの進歩にもかかわらず、ヒトでの免疫原性の低さは依然としてDNAワクチン応用にとって大きな課題です。さらに、HIV(エイズウイルス)、結核、マラリアなどの感染症に対するDNAワクチンの研究が、その後の多様な最適化戦略の発展を促しました。
ジデュス・カディラによって開発されたZyCoV-Dは、SARS-COV-2に対して承認された最初のDNAワクチンでした。
使用法 |
ブランド名 |
ターゲット/適応症 |
ステージ |
会社 |
予防ワクチン |
ZyCoV-D |
スパイクタンパク質;SARS-CoV-2 |
インドにおける緊急使用許可 |
ジデュス・カディラ |
参考文献:
[1] パグリアリ S、デマ B、サンチェス=マルティネス A、モンタルボ・ツルビア=フロレス G、ロリエ CS。DNAワクチン:歴史、分子メカニズムおよび将来の展望。J Mol Biol. 2023年12月1日;435(23):168297. doi: 10.1016/j.jmb.2023.168297.
[2] Kutzler, M., Weiner, D. DNAワクチン:いよいよ本格導入へ. Nat Rev Genet 9, 776–788 (2008). https://doi.org/10.1038/nrg2432.